働くことと生きること
私のキャリアは、1999年に新卒でANAに入社したことから始まりました。まずは2003年まで国内線での勤務を経験し、その後、2006年にANA史上初の再雇用客室乗務員として戻り、2014年まで国内線および国際線で勤務しました。この期間において私は、社会において今の私の基盤となる揺るぎない素地を身につけることができました。
置かれた状況を分析して、場面に応じた優先順位を判断し即座に行動する対応力を身につけるとともに、多様性を尊重しながら、接遇やサービスの本質を学びました。また、チームワークの重要性や厳しい環境下でのプロフェッショナリズムを保つ力も鍛えられました。
2010年から2022年まで、私は約1年おきにニュージーランドでの生活を送りました。ニュージーランドは様々な人種と文化や宗教が共存する移民国家であり、自然との調和、メンタルヘルス、食事、働き方など、最先端の国際感覚を養いながらも、人間らしく自然に生きることが重視される国です。そこで私は、自然と共に生きること、心と体の健康を大切にすること、そして自分を自由に表現しながら働くことの大切さを学びました。この経験を通して、私は癒され、人生観と活動に深く影響を受けました。